青年の樹

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大きなタブの木の根元に

若い木が育ち始めている

その若さは大きな可能性を秘めて美しい




久しぶりに昭和歌謡を掲載してみた

「青年の樹」は石原裕次郎で映画化され

後に勝呂誉でテレビドラマ化された

こんなことを覚えている人も

少なくなってしまったのだろうな・・・

主題歌は三浦洸一が歌っている



青年の樹

作詞:石原慎太郎 作曲:山本直純 歌:三浦洸一

雲が流れる 丘の上
花の乱れる 草むらに
ともに植える ひと本の ひと本の
若き希望と 夢の笛
空に伸びろ 青年の樹よ

嵐すさぶ 日もあらむ
憂いに暗い 夜もなお
腕くみ合わせ 立ちゆかん 立ちゆかん
熱き心と 意気地持て
森に育て 青年の樹よ



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庭の千草

童謡・唱歌・流行歌全集より -8-

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そろそろ庭に咲く花も少なくなり 

健気に咲いている白菊の花を見ると

明治17年に『小学唱歌集』に載せられた 

『庭の千草』をふと思い起こします




一般的には 冬枯れの庭に咲き残る白菊を歌ったものと思われているが

実は 伴侶に先立たれた人が

健気に生きる姿を歌ったものなのだそうです





庭の千草 小学唱歌集

 庭の千草も 虫の音も   かれて淋しくなりにけり

 あゝ白菊や あゝ白菊   ひとりおくれて咲きにけり


 露にたわむや 菊の花   霜におごるや 菊の花

 あゝあはれあはれ あゝ白菊

 人の操も かくてこそ





初冬の庭に咲く 白菊のあわれを歌っているが

表面的な自然描写の背後に 人の心情描写が隠されている

心情を直接的に露骨に表現するのではなく

自然に託して 間接的に奥ゆかしく表現する

このような重複構造を読み解かなければ

その歌を本当に理解出来ないといいます




そんな歌を小学唱歌として なぜ歌われてきたのだろう?



それは同音異義語の掛詞などによる大和歌の重複構造を

現代短歌が切り捨ててしまったため 

隠された意味に触れることがなくなってしまったという


このことが 「うたことば歳時記」 というブログで

詳しく述べられていた

参考 「庭の千草」の秘密




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夕日

童謡・唱歌・流行歌全集より -7-

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現在まであせることなく歌い継がれている

童謡の「夕日」

夕日を見るとつい口ずさんでしまう





「夕日」は 童謡詩人の葛原しげるの詩に

大正10年(1921年) 室崎琴月が曲を付けた童謡

「ぎんぎんぎらぎら・・・」で始まる詩は

最初 「きんきんきらきら」であったが

小二の長女に 『きんきんきらきら』は朝日で

夕日は『ぎんぎんぎらぎら』でしょう と言われて

変更したという逸話もある



夕日  葛原しげる

ぎんぎんぎらぎら 夕日が沈む
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む
まっかっかっか 空の雲
みんなのお顔も まっかっか
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む


ぎんぎんぎらぎら 夕日が沈む
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む
カラスよ お日を追っかけて
真っ赤に染まって 舞って来い
ぎんぎんぎらぎら 日が沈む





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童謡・唱歌・流行歌全集より -6-

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昭和11年に発行された 「童謡・唱歌・流行歌全集」 を見ていると

「月」 を題材にした歌が意外と多いことに気づく

「雨降りお月」 「荒城の月」 「月の砂漠」 「月夜の兎」

「三日月様」 「十五夜お月さん」 「新月抄」 「月の浜辺」

「月よりの使者」 「月は無情」 等々

題名に「月」が付いているものだけでもこんなにある

歌詞の中に出てくるものまで数えると どれだけあるのだろう

日本人は 月に思いを寄せることが多いようだ



「三日月様」  武田幸男

三日月さま こんばんは 銀の船 小船

ギッコラギッコラ 漕いで

夢の国へ 参りませう




「十五夜お月さん」  野口雨情

十五夜お月さん ごきげんさん

ばあやはおいとま とりました


十五夜お月さん 妹は

田舎へもられて 行きました


十五夜お月さん かかさんに

も一度わたしは あひたいな





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待ちぼうけ

童謡・唱歌・流行歌全集より -5-

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公園で古い木の株を見ると

幼い日に 母がよく歌って聞かせてくれた唄を思い出す

ちょっと歌ってみたが 結構覚えているものだ



「待ちぼうけ」 北原白秋

待ちぼうけ 待ちぼうけ ある日せっせと野良稼ぎ

そこへウサギが飛んで出て ころりころげた木の根っこ


待ちぼうけ 待ちぼうけ しめたこれから寝て待とか

待てば獲物は駆けて来る ウサギぶつかれ木の根っこ


待ちぼうけ 待ちぼうけ 昨日鍬とり畑仕事

今日は頬杖日向ぼっこ うまい切り株木の根っこ


待ちぼうけ 待ちぼうけ 今日は今日はで待ちぼうけ

明日は明日はで森のそと ウサギ待ち待ち木の根っこ


待ちぼうけ 待ちぼうけ もとは涼しいきび畑

今は荒れ野の箒草 寒い北風木の根っこ



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子供の世界 (お山の大将)

童謡・唱歌・流行歌全集より -4-

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昭和の童謡唱歌の中には 暗くなるまで外で遊ぶ

元気な子供たちの歌がたくさんある

最近の子供は ゲームや塾通いで

外で遊ぶ事が少なくなったと言われるが

こうして集まって戯れる姿を見ると

昔も今も 子供の本質は変わらないと安心する



「お山の大将」  西條八十

お山の大将 おれひとり 

後から来るもの 突き落とせ

ころげて落ちて また登る 

赤い夕日の 丘の上

子供4人が 青草に

遊び疲れて 散りゆけば

お山の大将 月ひとつ

後から来るもの 夜ばかり




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ビクトロラ

童謡・唱歌・流行歌全集より -3-

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最近紹介している昭和11年に発行された雑誌の付録

「童謡 唱歌 流行歌 全集」の表紙裏に

興味深い広告が掲載されている

ビクターの蓄音機J1ー35型 「ビクトロラ」

金35円也 !

純な鋭い感性と何事もそのまま真似たがる

お子様に聞かせる蓄音機はビクター

と 謳ってる


そういえば子供の頃 この形とは違うが

手回しの蓄音機が近所の家にあって

時々聞きに行ったことがある

ネジが緩んでくると 音楽もだらだら延びてくるので

いそいでハンドルを回してネジを巻く

あのハンドルを自分で回してみたかったのに

子供には触らせてもらえなかった

考えてみれば電気を使わない 省エネハイテクだったなぁ・・・・


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谷間のともしび

童謡・唱歌・流行歌全集より -2-

谷間のともしび


昭和9年に流行した 「谷間のともしび」

原曲は1930年代に発表されたアメリカ歌曲

『When It's Lamp Lighting Time in the Valley』を

東海林太郎が日本語でカバーしてヒットした

学校の音楽で習った記憶があり

単にふるさとを懐かしむ内容だと思っていたが

原詞では 犯罪を犯して逃亡中の男が主人公で

「もうお母さんにはあの世でしか会うすべがない

 お母さんはそんなことを知らずに

 おれの帰りを待ち続けているだろう」といった

悲しい歌なんだそうです (;_;)



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